哲学的な何か、あと数学とか 飲茶 二見書房
- 作者: 飲茶
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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面白くて一晩で読んだジェバンニ.
最初の方は哲学的な何か、あと科学とかのサイトに掲載されてる分と同じ.でもほとんどが書き下ろし.
フェルマーの最終定理の数学史的な流れが面白いのはわかりきってることなんだけど、飲茶さんの文章がそれに輪をかけて面白くしている.
この本の面白さはほとんどそこにある.
おまけの代数方程式の話もしかり.
けれど、こちらの方には飲茶さんの私見も含まれていて、考えさせられた.
最後に、僕が最も感動した部分を引用する.
その探求に最も貢献したのは、アーベルとガロアであるが、彼らは、その結果よりも「数学史上、最も不幸な数学者」として名前を知られている。
だが、はたして、彼らは本当に不幸だったのであろうか?
(省略)
だって、彼らはその人生で、死闘が迫ったさなか、本当に信頼し、遺稿を託すことができる真の友人を得ているではないか。はたして、これ以上の幸運が、人生においてあるだろうか。